



CSRレポート2011では、東日本大震災におけるADEKAの対応について、被害状況と復旧状況、緊急時の危機管理、製品の安定供給について詳細に説明されています。ADEKAは、2010年3月に国内化学会社としてはじめて事業継続マネジメントシステム(BCMS)規格の認証を取得されるなど、リスク・マネジメントを積極的に推進してきました。今回の大震災でADEKAの各工場で津波など大きな被害に遭われましたが、BCMで最優先すべき災害発生直後の生命の安全確保という目的に対し、グループ従業員の人的被害が発生しなかったことは素晴らしいことです。また、震災直後からBCMに基づき製品の安定供給にむけた取り組みを開始され、顧客の需要に応えられています。このような大震災に対するADEKAのリスク・マネジメントは高く評価されます。
2010年度はADEKAグループCSR5ヵ年計画の4年目になります。ADEKAのCSR推進活動は、この計画に従って順調に推移し、推進体制が構築・整備されたといえます。CSRレポート2011には、株主・投資家、取引先とのコミュニケーションが紹介されています。今後もステイクホルダーとのコミュニケーションに積極的に取り組まれ、ADEKAに求める社会ニーズをより明確にされることが重要です。2011年度はCSR5ヵ年計画の最終年度になります。計画に基づきグローバルな活動へ進展されるとともに、ADEKAのCSR活動の進化に向けた次の計画を立案することが期待されます。
CSRレポート2011では、CSR活動の実績および環境行動の実績に自己評価が加えられました。ADEKAの活動に対する自己評価は、PDCAを回す取り組みを進めるうえで欠かすことができません。CSRマネジメントの推進に向けた取り組みとして評価できます。今後は、ADEKAが社会ニーズの解決に向けてCSRの活動目標を具体的に明確化し、CSR活動の方向を決めることが望まれます。そして、CSR活動のパフォーマンスを客観的に評価できる仕組みづくりが今後の課題として指摘できます。
ADEKAのCSR活動の飛躍を期待します。
貴重なご意見を賜わり、ありがとうございました。
今年度の報告書では、東日本大震災の対応について特集し、ADEKAグループの震災対応、早期復旧に向けた活動内容をお伝えしました。一連の取り組みに対して評価を頂けたことを励みに、さらなるリスク・マネジメント、クライシス・マネジメントの強化に取り組んでまいります。
また、國部先生から頂いたCSR活動目標の明確化やパフォーマンス評価の仕組みづくりなど、CSRマネジメントの推進に向けたご指摘につきましては、「ADEKAグループのCSR」を飛躍させるうえでの重要な課題であると認識し、今後の活動に活かしてまいりたいと考えています。
ADEKAグループのCSR活動につきましては、CSR5ヵ年計画に従って着実に成果として表れていると感じています。2011年度目標である「グローバルな活動への展開」に向けて、海外関係会社を交えたCSR活動の展開を図っていくとともに、今後もステークホルダーの皆さまとの対話を深めて、企業活動の充実に繋げてまいります。