環境対応が求められる塩ビ用安定剤

パイプや窓枠などの硬質製品から電線やラッピングフィルムなどの軟質製品までさまざまな用途に活用される塩化ビニル樹脂(塩ビ)。この塩ビ製品に成型安定性と耐久性を与えるのが安定剤です。安定剤の主成分は金属塩で、塩ビの用途により使い分けられます。
パイプや窓枠のような硬質や電線被覆材などには有害重金属に分類される鉛化合物が長年使用されてきました。しかし、人体への影響や環境汚染への懸念から、鉛化合物の忌避は世界的な流れとなっています。

安定剤に使用される金属とその特性

金属種 記号 周期律表 比重   生体関係
カルシウム Ca アルカリ土類 1.54 軽金属 必須元素
マグネシウム Mg アルカリ土類 1.74 軽金属 必須元素
バリウム Ba アルカリ土類 3.50 軽金属 随伴元素
亜鉛 Zn Ub族 7.12 重金属 必須元素
Sn Ub族 7.28 重金属 必須元素
カドミウム Cd Ub族 8.64 重金属 汚染元素
Pb Ub族 11.34 重金属 汚染元素

安定剤に使用される金属とその特性

  Ba-Zn系 Ca-Zn系 Pb系 Sn系 Cd-Ba系
毒性 × ×
熱安定性 ○-△ ◎-○
滑性 × ◎-○
着色性 ◎-○
透明性 ◎-○ ×
電気特性

塩ビ製品の環境対応に貢献する鉛化合物を使用しない技術

ADEKAでは、鉛化合物代替のため、環境にやさしい電線被覆用安定剤を世界に先駆けて開発し、自動車電線では環境対応安定剤がトップシェアにあります。家電、通信向けの電線や、窓枠などの硬質向け安定剤でも貢献しています。
今後、環境対応型安定剤も拡大が必須です。ADEKAの持つ技術とグローバルネットワークを活かして、世界市場で環境対応に貢献します。